2011年04月22日
ぐいのみの白色は・・
萱灰(かやはい)の黒団子
岸嶽古窯の皿屋、帆柱の代表的な斑釉のあの曼荼羅な白
一般的には稲を用いますが400年前では稲は貴重なもので
山奥の朝鮮陶工の集団集落に十分供給されていたのか
少し離れた山瀬の集団は明らかに稲ではない白色を出してます
あの白色は、稲科の植物の特徴である繊維質が原因なんです
この繊維成分セルロースが釉薬として使われ、焼成されガラス化して
内部で複雑に亀裂し絡み合った状態になり不規則な光反射を行い
見かけ的には乳白した白い釉薬となるのです
実は光の乱反射が白く見えるんで白色の発色とは違います
となると、繊維質を多く含んだ稲科の植物で代用できたんですね
野原にたくさん生息する、萱(かや)・すすきがそうですね
また、竹・笹でも同じなんです
その植物が土中から吸い取る養分の違いや
セルロースの違いが、同じ乳白でも
違った斑となり変化がたのしめるんですね!
Posted by 流石
at 08:49
│Comments(3)
これは、勉強になりました。
ありがとうございます。
今度の作品の出来が楽しみですね。
陶器の色を見る時にあれこれと
空想するのも楽しいもんですね~
新しい釉薬で焼成するときは、はらはらドキドキです
旧唐津銀行のほうに行きたいと思っておりま~す。